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ノロウイルス 

こんばんは。嶋田です。
ここ数週間は感染性腸炎の患者さんでどこもごった返しています。
初診外来なんかの担当になると地獄!!100人以上を診ることになります。その大半は嘔吐・下痢を主訴とする感染性腸炎です。

毎年この時期は『ノロウイルス(Norovirus)』による腸炎が多いですが、今年は尋常な数ではありません。とうとう東京都も警報を発令しました。

医療従事者としては記事にしないと!!

ということで一般的なことを記載します。

ノロウイルスは「小型球形ウイルス」と総称されていたウイルスのひとつで感染経路としては経口感染することで人から人へ感染します。

感染源として
①生の貝類(牡蠣が多い)など汚染されている食物を摂取し感染する
②食品取扱者が汚染されており、それを介して感染する
③感染者の便や吐物に接触することで感染する
④感染者との共同生活などで飛沫感染する
⑤井戸水などから感染する
などが考えられます。

感染した場合、潜伏期間1日~2日を経て症状を発現します。症状としては吐気・嘔吐・下痢・腹痛などの消化器症状を主として軽度の発熱を伴うこともあります。
数日で自然治癒することがほとんどで、ヘルペスウイルス属などと違って(ノロウイルスに対する)抗ウイルス薬はありません。
治療は基本的に症状を緩和する対症療法(吐気止め・脱水予防の点滴など)になります。

下痢止めはウイルスを腸内に停滞させることになるのでできるだけ使うべきではないでしょう。症状が長引くことがありますからね。
このあたりははっきり言って、やることは決まっています。

僕たちの最も関心のあることは診断ツールです。現時点では面倒だしコストが高い。
症状だけからでは他の細菌・ウイルス性腸炎との鑑別はできず、現段階では吐物や便を用いてPCR法という方法でウイルスのRNA(遺伝子)を検出することで確定診断となります。
ただしコストもかかるため通常は行いません。特定の施設で有症状者が多数出現したときには行いますが。

先日、島津製作所で簡易診断ツールが開発されたようです。定価は65000yen(高っ!)となっているがいくらになるのでしょう?

ただし、診断したところで治療は変わりませんよ。
最も大事なことは予防になります。手洗い・うがい・感染者と同じタオルや食器を使わないなど一般的なことが大事です。

そろそろインフルエンザも流行しはじめてきました。ノロウイルスにしてもインフルエンザウイルスにしても予防が一番!
みなさん、病院に来なくて済むように予防にはげみましょうね。心からよろしくお願いいたします。今日も疲れ果てました。
では。

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[ 2006/12/14 22:19 ] 医療一般/医療経済 | TB(0) | CM(0)

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