おはようございます、嶋田です。
テレビのニュースでは医師不足にまつわる特集がやたらと多くなってきました。なぜでしょう、キャスターやコメンテーターのコメントにイラッとします。。
フリーランス医師についても色々述べてきましたが、雲行きが怪しくなってきたということは前回記事にしました。4月からの診療報酬改定では後期高齢者制度導入や看護師10:1見直しなど医療機関も計算するべきこと多くなり大変でしょう。もちろん、計算すべきことに医師人件費も含まれていることは言うまでもありません。
フリーランス医師とはある特定の医療機関に所属することなしに、非常勤契約を複数することで収入を得ている医師のことです。そこには当然、勤務先ポートフォリオが存在するわけですが、それぞれの勤務先のリスクとリターンはどうなっているのでしょう。
・健診業務
・病院一般外来
・クリニック一般外来
・病院専門外来
・クリニック専門外来
他にも分類の仕方はたくさんありそうですが、簡便にします。今回の対象はすべて非常勤です。
昨今ダンピングがすすむ健診業務。これは言わば誰でもできる業務であり単純に勤務時間をお金に換えているだけです。空いた時間に主婦のパート感覚で入れるか、季節モノなので短期集中的に勤務するか、あるいは健診センターのようなものは定期非常勤という勤務形態になるのでしょう。
いずれにしても誰でもできるのでニーズも多く、相対的に報酬下落傾向にある業務です。
一般外来に関しては内科でも外科でもいいのですが、基本的に初期診療をします。実はこれは非常に能力を問われる業務であると思われます。風邪なんかが多いわけですが、中には精査を要する症状も多く含まれます。症候学あるいは鑑別診断学に精通している必要があります。でもそんなことを考えている人は少なく、何となく行われている業務形態です。病院にしてもクリニックにしてもそれなりに供給の多い業務でありますが、ほぼ誰でもできるので比較的単価が安い傾向があるようです。
専門外来はある特定の領域を専門に診るための外来です。脳神経・耳鼻咽喉・皮膚・眼・循環器・呼吸器・消化器・糖尿病・内分泌・アレルギー・泌尿器・産婦人・小児など、まぁやたらと細分化されているのが現代医療の特徴です。専門外来のニーズは必然的に有病率の多い疾患群を診る科目が多くなるということになります。高齢化に伴い脳血管疾患、心血管疾患、悪性腫瘍が多くなるわけですが、悪性腫瘍は外来治療のみというわけにいかないことが多いので多くは病院管理で、ベッドフリーのフリーランス医師がみることは少ないでしょう。脳血管疾患は急性期は入院するので脳梗塞後の患者さんが多くなります。しかし日本では何故かstroke(特にinfarction)は誰でも診る風潮があります。この中で心血管疾患については最も専門性が高く見積もられることが多いのかもしれません。殊に不整脈を苦手とする医師は内科医にも多く、心房細動ひとつとっても治療内容は厳しいものがあります。
医師不足の中心にあるとされる産婦人科・小児科はニーズは多いでしょうが、フリーランスでやっている医師は少ないでしょう。内分泌科や泌尿器科はそもそもニーズが少ないでしょう。
何が言いたいのか、つまりリスクは有病率の高い疾患群を診る科目で低い傾向にあり、しかし現状では専門性が高いほどリターンが大きいかというとそうでもないという傾向にありそうです(特殊技能など付加価値を見出されれば高額契約可)。これらのことはデータに基づいたものではなくあくまで主観的です。そう、ほぼ全てが主観的です。
ここでいうリスクとは訴訟リスクではなく、フリーランス特有の首切られリスクです。
何だか話がパッとしません。
AM4時だからでしょう。カラスが鳴いています。
いったん仕切りなおします。
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