今日もEinthovenです。最近、忠信先生もRisarisa先生も多忙のようで、ここ数日間は私が管理することになりました。
よろしくお願いいたします。
『お金に困っていない』というのは、実のところその裏で非常に危うさを持っていると思います。特に私たち日本人で30-40歳代というのは、国の危機みたいなものに非常に鈍感です。最近ではロシアのインフレも忘れてしまっているか、あまり関係ない事としているのではないでしょうか?この鈍感さは今後生きていく上で、かなりリスクを負うことにつながります。
ところで医師は生涯でどれだけの収入を得るのでしょう。また、いくら必要なのでしょう?
研修医を除き、大学病院や市中病院の勤務医であれば年収1000前後~2000万前後の中に多くの先生が収まるでしょう。開業したり院長となるとそれ以上の収入になると思いますが。
さらに例えば60歳の時点でどれだけの資産があれば、お金に極端に縛られない生活ができるのでしょう?
皆さん、御自分の収入と支出を考えこれからの60歳まで資産形成をシュミレーションしてみてください。
私たちの世代は年金などあまりあてにできませんし、実は『小金持ち』が最も資産運用をまじめに考えなければならない階級だと私は思います。言葉は悪いですが、低所得者なら『無いからいいや』とか『ギャンブルでもしなきゃ増えたって感じしないし…』ということになるかもしれません。
医師は『そこそこ』の元手(元本)があります。これを長期に運用することで
中金持ちくらいには昇格できるでしょう。
少し話は変わり、『
経済的独立(Financial Independence)』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これはそのままですが、全く働くなくても生きていける立場のことです。具体的には資産が生む利益(利回り)で生活するということです。
ではいくら必要でしょう?
年間600万円の支出のある方は4%の利回りを得られる資産運用なら、1億9000万円の資産が必要です。5%なら1億5000万円ということなります。
これだけの資産を既にお持ちの先生はもはや働く必要はなく、『医学が好きだから』『他にすることがないから』『社会的義務感』あるいは『年間支出がさらに大きい』から、働いているのです。
こういう感覚をもって生活をすると少し違った世の中の見方ができるのではないでしょうか?
少し前書きが長くなりましたが、本日のtitleにある株式アレルギーとは少なくとも私の周囲には多く存在しているというか、多数派です。『株式は興味はあるがリスクが高そう』『運用する知識がないし、それに回せる時間が無い』といったことが多くの理由でしょう。
しかし、『米国の過去200年のdataからは株式は債券類や預金類などより、リターン(平均利回り)が高く、しかも
リスクが低い』と言ったら皆さん、驚くか、疑うかするでしょう。
それはジェミレー・シーゲルという米国経済学者が膨大なデータの解析により明らかになったことです。【この著書(株式投資)はamazonで購入できます】
さらに驚くべきはその200年間(1800-2000年)のどの20-30年をとっても長期保有していれば、長期・短期国債よりもハイリターン・ローリスクである、というものです。
皆さんの抱いている株式の危険なイメージは短期保有でのリスクなのです。
明日以降も色々考えて生きましょう。では失礼します。
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はじめまして、ブログ管理人の
Einthovenです。
40代の内科医師です。
私は都内の某大学医学部卒業後、同大学に勤務しております。
本ブログのtitleにもあるように医師はなかなか忙しい仕事です。
ゆっくり新聞やテレビも見ることもできません。
さらに収入は『そこそこ』ですが、資産運用を行いたくてもその知識を得るための時間を割くこともできず、ただ金融機関に預けっぱなしという形になりがちです。
そういう先生方は多いのではないでしょうか?
少なくとも私は数年前までそうでした。
現在、ゼロ金利が解禁されたとはいえ、まだまだ史上稀にみる低金利です。
今後のインフレにも何となく不安を感じます。
そこで本ブログでは、私や共同ブログ管理人の
嶋田忠信先生や
Risarisa先生と一緒に忙しい医師のための最も良いと思われる、資産運用について考えていきたいと思います。
若輩者ではありますが、皆さんと一緒にいろいろ勉強できたらと思っております。
今後ともよろしくお願いいたします。
まず、本日は資産運用の基本的な姿勢について考えていきたいと思います。医師は時間が無いので、最近雑誌などで取り上げられている『デイトレ』と言われる、個別銘柄株式の短期的な売買で資産を増やしていくようなstyleはできません。
では、どのような資産運用が合っているのでしょう?
①手間がかからない運用
②患者急変などの緊急事態でも資産運用が気にならない運用
③長期的にリスクが低く『そこそこ』リターンのある運用
④evidenceに基づいた資産運用まとめるとざっとこんな感じのものを望んではいないでしょうか?
①について1日は24時間と決まっており、医師は朝早くから病棟管理・外来・カンファレンス・外科的手術・内科的手技といったことのほか、臨床研究・学会発表・若い医師の教育など時間がいくらあっても足りません。私もそうです。正直、株なんかに時間を割けません。
②についてベッドを持っている医師は言わば24時間オンコールです。急変はいつあるか分かりません。そんなときに同時に株価の暴落、他国でのテロなどによる為替変動などが起これば、市場のことが気になって仕事になりません。これは医師として致命的です。ミスにも信頼にも関わります。つまり、資産運用なんて放っておいて、できれば誰かにやってほしいと望んでいるでしょう。
③については、医師は開業医・勤務医問わず『そこそこ』の収入があります。言わば『小金持ち階級』です。つまり現時点で金銭的に行き詰っている方は少なく、資産運用をするにしても長期的なspanでとらえて、少ないリスクで『そこそこ』のリターンがある運用を求めていることでしょう。
④医師は古い言い方ですが、一応知識階級です。やはりevidence basedでなければ投資もしたくはないでしょう。
以上①-④のような資産運用があれば、医師に適した投資スタイルということはできないでしょうか。
次回以降、こういう資産運用について実際に学んでいきましょう。
私は経済学を専門で学んだわけではありません。いろいろ至らない点はあると思いますが、ご指摘いただけたら幸いです。
最終的な判断は御自身でお願いいたします。