嶋田です。
ロジャーズ国際商品指数(RICI)のサブクラスになるロジャーズ国際商品指数-農産物(RICI-A)に連動する投資信託が4/16より募集開始されるようです。
具体的な組み入れ比率に関しては2007/4現在で、小麦20.1%、トウモロコシ13.6%、綿花11.6%、大豆8.6%、大豆油5.7%、生牛5.7%、砂糖5.7%、コーヒー5.7%、その他23.2%となっています。
商品新時代農産物ファンド 販売手数料ノーロード(オンライン以外は1%)、10万円以上1万円単位
解約留保金0.3%
信託報酬不明ですが「商品新時代」と同様なら信託報酬0.5% ゼネラルパートナー管理報酬1.7% 商品投資顧問会社管理報酬1.0% その他費用(監査費用等) 計3.2%となるでしょう(高っ!)
大阪証券取引所で今夏に取り扱いを開始するであろう「金連動ETF」には興味がありませんが、農産物への投資というのは僕自身ちょっと興味のあるところでもあります。皆さんもご検討ください。
その際やはり国内商品はまだまだコストが高いです。米国ETFではセクター別のコモディティETFもありコストもまずまず。
例えばPowershares DB Agriculture Fund (DBA) 信託報酬0.91%
「商品新時代農産物ファンド」自体を勧める気は全くありませんが(というかやめた方がいい)、コモディティに興味のある方はジム・ロジャーズ氏の薀蓄を聞いてみるのはいかがでしょう?
先日来日した時の講演内容です>>
ジム・ロジャーズ来日講演DVD ジム・ロジャーズ氏の著書
大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代 冒険投資家 ジム・ロジャーズが語る 投資の戦略 冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行 日経ビジネス人文庫 カウンターゲーム ウィザードブックシリーズ 関連カテゴリー;
コモディティ(商品)/インフレヘッジ
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Einthovenです。
経済に精通されている方は各国のCPI(Consumer price index; 消費者物価指数)に注目していることでしょう。
総務省によれば「全国の世帯が購入する家計に係る財及びサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定するもの。すなわち家計の消費構造を一定のものに固定し、これに要する費用が物価の変動によって、どう変化するかを指数値で示したもの。」と定義されています。
長年デフレ期にあった日本もデフレ脱却、いろいろな面で物価上昇を目にするようになりました。緩やかな物価上昇は経済にいい影響を与えるかもしれません。しかし、将来の消費税増税や世界人口増加、原油などの資源減少などから考えても、ハイパーインフレとは言わないまでもそこそこのインフレ率にはなるように思います。
我々、一般消費者、投資家にとって最大の敵はインフレであることは疑う余地がありません。
当然、インフレに対して購買力維持を目的とした商品について考える必要があります。
インフレヘッジ商品にはいろいろありますが、手軽なところでは
コモディティ ファンドと物価連動国債ファンドを比較検討する必要があるように思います。コモディティファンドは以前もお話しましたが、比較的純粋なインフレヘッジをできるのに対して、物価連動国債ファンドは金利も考えねばなら少し複雑な商品だと私は思っています。
しかし、どちらもまだまだコストが高い。特にコモディティファンドは
インデックス商品でもアクティブファンド並みのコストがかかります。現在、最もコストを抑えたインフレヘッジ商品は
マネックス証券 で購入できるDKA物価連動国債(愛称; 未来予想)ではないでしょうか?
国内の物価連動国債(2006.10現在、第4回まで発行)のファンドでコストも比較的抑えられています。
日本の今後の金利についてもなかなか早期の急激な利上げはないように思います。あるとすれば、それはインフレの時でしょう。
物価上昇と金利上昇を天秤にかけてみて、どちらがより強いか、あるいはそんなことは考えずに低コストでインフレヘッジということだけを考えても、国内物価連動国債ファンドはアリなのではないでしょうか?
早く債券ETF(通常国債、物価連動国債)が世に出ないものでしょうか?
Einthovenです。
1999年に米政府が『大豆タンパクが心血管疾患の予防になる』という見解を示してから、米国では大豆ブームになっています。
豆腐なんかが米国スーパーの店頭でも売られています。先日、テレビ東京『WBS』でも特集を組んで解説していました。大豆加工食品市場は年々拡大しており、今後も拡大をしていく見通しのようです。
米国大豆加工食品市場では21%で米系会社がトップシェアですが、20%を日本のハウス食品が、それに続いて森永乳業がシェアを拡大しています。
消費に関しては中国やインドの人口増加に目が行きやすいですが、先進国でも消費ニーズはどんどん変化していることを忘れてはいけませんね。
コモディティファンドに目をやるとRogers International Commodity Indexでは大豆は2.0%で、Dow Jones AIG Commodity indexでは7.8%、Goldman Sachs Commodity Light Indexでは2.95%です。
まだまだコストは高いですが、投資信託で大豆に主に投資したいなら
Eトレード証券 で購入できるDow Jones AIG Commodity indexをベンチマークとする
日本投信コモディティインデックス・オープン が、その趣旨に沿っていることになります。
インフレヘッジとして考えてみましょう。
Einthovenです。
コモディティの続きです。
本日は5つのコモディティファンドをご紹介します。
①ソシエテジェネラル・商品新時代
販売手数料なし(オンラインでない場合1%)・信託報酬等3.2%・信託財産留保額0.3%
三貴商事がSGと信託契約し販売している
RICI をベンチマークとする商品ファンドです。最低買い付けが10万円からと下記の大和証券のものより低価格からの購入が可能です。
オンライン購入なら販売手数料が無料と一見目を引きますが、よく見てみると信託報酬0.5%、ゼネラルパートナー管理報酬1.7%、諮問会社管理報酬1.0%、その他(監査費用等)あり、とんでもなく維持コストが高く、しかも為替ヘッジありです。
残念です。詳細は
三貴商事 から。
②ダイワ・コモディティインデックス・ファンド(ジム・ロジャース世界探検記)
販売手数料2.1%・信託報酬1.405%・信託財産留保額なし
RICI をベンチマークとした商品インデックスファンドです。最低買い付け価格が500万円からとかなり高い設定になっています。
販売手数料は買い付け額で異なり、1000万円以下は2.1%、10億円以上なら0.525%となっています。大和証券で購入できますが、詳しくは
目論見書 をご参照ください。
③日本投信・コモディティ・インデックスオープン
販売手数料3.15%・信託報酬1.3125%・信託財産留保額0.3%
日本投信の
DJ-AIGCI をベンチマークとしたユーロ建て商品ファンドです。Eトレード証券では最低1万円から購入できます。
まだまだコストが高いですね。
④住信・コモディティ・インデックスオープン
販売手数料3.15%・信託報酬1.4175%・信託財産留保額0.3%
住信アセット・マネジメントの
GSCI をベンチマークにした円ベース商品ファンドです。
Eトレード証券 などで購入できます。
積み立てができるのが特徴です。
⑤ニッセイ・コモディティファンド
販売手数料2.1%・信託報酬1.26%・信託財産留保額0.3%
ニッセイアセット・マネジメントの
GSCI light指数 をベンチマークにしたUSドル建て商品ファンドです。
マネックス証券などで購入できます。現在ある商品ファンドのコストでは最安値と思われます。
それでも高いです。
マネックス証券 では少し前までノーロードキャンペーンをしていた商品です。
次回に期待しましょう。
*
ライジングサン さんからのコメントでコスモ証券にAIGコモディティファンド;Naturemade(ネイチャーメイド)を追加させていただきます。
(2006/11/11 嶋田忠信)
AIGコモディティファンド(愛称:ネイチャーメイド)
販売手数料1.575%・信託報酬1.26%・信託財産留保額0.3%
エイアイジー投信投資顧問の
DJ-AIGCI をベンチマークにしたUSドルベース商品ファンドです。毎月分配型。コスモ証券で購入できます。
まとめると、まだまだコストの面でかなり割高です。
インフレヘッジと割り切って投資するなら投資対象としてはアリでしょう。今後のコスト低下に期待しましょう。
ジム・ロジャース来日講演DVD
Einthoven@当直中です。
今回は具体的な商品を考えていきましょう。
前回ジム・ロジャースの話をしましたが、彼の考えるベストな商品組み入れ率についてです。組み入れ率はやはりインデックスということになり、多くの商品ファンドはインデックスによる運用になります。
ジム・ロジャースの考えるインデックスはロジャース国際コモディティ指数(Rogers International Commodity Index)です
このインデックスの組み入れ率(2006.8現在)は大まかにはエネルギー44%(原油35%、天然ガス3%、無鉛ガソリン3%)、産業金属14%(アルミニウム4%、銅4%、鉛2%、亜鉛2%、ニッケル1%)、貴金属(金3%、銀2%、プラチナ1.8%、パラジウム0.3%)、穀物20%(小麦7%、トウモロコシ4.75%、大豆3%、大豆油2%)、ソフト10%(綿花4%、砂糖2%、コーヒー2%、ココア1%)、その他2%(ゴム1%、板材1%)というポートフォリオです。
詳細は
ファンド概要 をご参照ください。
この他にもインデックスはいろいろ存在し、Dow Jones AIG Commodity index、Goldman Sachs Commodity Index、さらに国内では三菱商事のMCCI世界商品指数などがあります。それぞれ各商品の組み入れ率が違うわけです。
実際に購入して例えば自分が鉛を2万円分も所有しているなどということは、少し違和感がありますが、日常生活を営む上で少し違ったものの見方ができて面白いはずです。
では次回は、具体的に購入できる商品ファンドを御紹介します。
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Einthovenです。本日からはコモディティ(商品)について考えてみましょう。
我々の生活は物資で支えられていることは当たり前過ぎて、いまさら言及する必要もないでしょう。
しかし、資源国ではないわが国は多くの物資を海外から輸入せねばならず、昨今の原油高で強く認識されたことでしょう。
中国・インドをはじめとする新興国は今後の世界人口増加に強く関与します。人口増加ということだけでなく、これらの国は経済成長とともに国民の購買力も上昇します。
そうなれば当然、物資の消費量も増加します。物資は有限です。代替物資・資源の開発も進むでしょうが、人口増加・消費増加の方が上回るように思います。
物の価値が今後さらに上昇していくはずだ、とはクォンタム・ファンドで驚異的なパフォーマンスを出し有名になった投資家ジム・ロジャーズ。
先日、来日し講演も聴きましたが非常に説得力のある内容でした。今後は商品の時代であると考えているようです。
彼の考えは著書で端的に記されていますのでご参照ください。
確かにインフレについては投資家のみならず、考えなければならない時代です。インフレは物の価値が上がることあるいは通貨の価値が下がることですから、それをヘッジ(回避)するにはそのものズバリ商品を買うという選択が出てきます。
原油を50バレル買っても置いておくところがありませんので、具体的には先物ということになります。将来その商品を買う権利を買うということです。
原油をはじめ、トウモロコシ、綿花、銅、天然ガスなどさまざまな商品が売買されています。個人投資家が商品投資を行うときに最も簡便なのが商品ファンドです。
ここ数年で数社から発売されていますので次回以降御紹介します。
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