嶋田です。ボラタイルな状況は続きそうです。
3年後に海外で勉強・仕事をできるように準備をしています。
その準備のひとつとして、アセットアロケーションを徐々にシフトしています。海外での生活では、もちろん外貨が必要になります。
それが留学という条件であれば、現地での収入はありません。僕は医師という国境を越えられない職業なので(条件あるいは資格試験によっては一様ではない)、一般的に留学・研究という名目になることが多いです。
研究者としてであればある程度の給与をもらうこともあると思いますが、スズメの涙ほどです。
当てにすることはできません。
そういう中期的なビジョンがあると、資産運用は変わってきます。
僕自身は投資を始めた数年前は考えていなかった状況に変わってきており、3年後をメドに条件は留学か研究かは未定ですが、海外生活をする予定でいます。
そこで外貨MMFを多く購入しています。
外貨のキャッシュポジションという位置づけで、3年後には総資産の3割程度が外貨MMFになる予定になっています。
個人的な資産運用のキモは外貨は円転しないで、海外で使う分だけMMFなり普通預金なりでもつというところです。さらに、それらの通貨で決済できるということにも注目しています。ひいては通貨の分散にもなるわけです。
以前「
現役プライベート・バンカーの5年後にお金持ちになる資産運用(改訂版)
」を読みました。この著書の中にはこれらのMMFを中心とした通貨分散・円転しない資産活用が書かれていたと思います。そして、今回手に取った同著者の「
現役プライベート・バンカーの5年後にお金持ちになる海外投資
」を読みましたが、プライベートバンクにやたらと重きが置かれておりお勧めの著書とは言いがたいものがあります。
乙川乙彦さんのブログ「
乙川乙彦の投資日記」でも書評がなされています。では。
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嶋田です。
野村證券で外貨資産を運用しているとひとつの疑問にぶつかります。
外貨MMFがいいのか、野村ボンドトラストセレクトがいいのかということです。
普通一般的には、金利上昇局面では短期ものの高利付債あるいは
外貨MMFで運用するでしょうし、金利低下局面にある通貨は割引債で運用するでしょう。
債券クラスを売却あるいは償還した後にMMFにするか、ボンドセレクトにするか迷うとういうわけです。
MMFは以前Einthoven先生から話があったと思いますが、ボンドトラストセレクトの内容はかなりMMFと似ていて、各通貨建ての信用度の高い残存期間の短い証券、コマーシャル・ペーパーなどに投資しています。
税制面でも外国籍の公社債投資信託扱いでMMFと同じです。
一番の違いは分配回数です。
MMFは年4回の分配が行われるのに対し、ボンドトラストセレクトは年1回です。分配が少なければ長期投資においては課税回数が少ないことになり有利と考えられます。
さらに利回りは若干MMFの方が良く、信託報酬はボンドトラストセレクトの方が少ないです。一長一短でありますが、現在ボンドトラストセレクトはオンライントレードでは売買できないという最大の欠点がありMMFの方に利便性がありそうですね。
考え方はそれぞれ違うので御自身にあった方を選んだほうがいいでしょう。
細かいところでした。
週120時間労働を達成した嶋田です。
あ~疲れた。
外貨預金と外貨MMFの税制についての補足です。
Einthoven先生は『利便性』という意味で外貨預金にもいいところはあると言っています。しかし、初期コストについては外貨MMFや外貨FXに勝てないでしょう。
税制面ではどうでしょう?
実のところ税制では外貨預金はなかなか健闘しています。
まず、利子に対しての課税は外貨預金、外貨MMFともに利子所得として分離課税(20%)がかかります。
さらに為替差益はどうでしょう。
外貨預金は雑所得として総合課税が、外貨MMFでは非課税となります。
一見、MMFの非課税に目が行きますが、外貨を外貨のまま使えば外貨預金にも為替差益自体が発生しないでしょう。非課税と同じというわけです。
少なくとも外貨MMFに負けていません。
ちなみに外貨FXについて言えば、利息に対しても為替差益に対しても雑所得として総合課税がかかります。
すべて総合課税とは、我々そこそこの高収入の者には厳しいと言わざるを得ません。
つまり初期コストだけをみて外貨FXがbestであるとはいえないわけです。
雑所得には年間20万円までの控除がありますが、例えば年利4%で1000万円を外貨FXで運用すると年間40万円の利息が出ます。そのうち控除分を抜いた20万円に総合課税がかかるわけですね。
例えば総合課税が40%の高額所得者は8万円の課税となり、外貨預金は40万円の利息に20%の分離課税がかかるので8万円と同額です。
どうでしょう。
これ以上の額や利率の運用あるいは為替差益があるようなら、どんどん外貨FXは不利になっていくわけですね。
こういう見方もあるということです。
うーん、そう考えると金利上昇局面にあるユーロなんかはMMFで、金利低下局面のUSドルは定期預金みたいな選択になるかな?
でもなあ、定期預金は最長1年(5年もある)だしなあ、やっぱ米ゼロクーポン債でいくべきかな?
では。
Einthovenです。
今回からは
外国債券クラスについて考えていきましょう。
外国債券クラスには外貨普通預金、外貨定期預金、外貨MMF、外国債、外国債ファンドが含まれます。
最も一般的なものとしては
外貨預金でしょう。
最近、各誌でこの外貨預金と
外貨MMF(money market fund)を比較しているのを良く目にします(
外貨FX; 外国為替保証金取引もありますが今回は割愛)。
いずれもMMFの方に軍配があがっているようです。
その理由の多くは、円からUSドルやユーロ、豪ドルなどにするときにかかる手数料が外貨MMFのほうが安いからです。具体的には、多くの銀行では円から外貨に替えるとき(片道)に1通貨あたり1円程度のコスト[TTS(売値)-為替相場時価]がかかります。MMFではそれが50銭~20銭程度であるわけです。
したがって、円→外貨→円ということをすると外貨預金では1通貨あたり2円程度(各通貨・金融機関で異なる)のコストがかかるわけです。これは確かに非常に高い初期コストです。
飲めません。
しかし、私の見解は少し違っていて場合によっては外貨預金の方が優位であるように思います。
Risarisa先生も言っていましたが、考え方は『外貨は外貨のまま使う』ということです。
一旦、外貨にしたものをわざわざ円に戻さない、海外でそのままその国の通貨で使えばいいと私は考えます。
例えば
CITIBANKならUSドル・キャッシュカードなるものがあり、ドル口座から引き落とされるキャッシュカードがあります。例えばハワイにはこのカードだけもって現地で自分のドル口座から引き出せばいいのです。
さらに私は現在の円/ドル水準はかなり円高(円の価値がドルに対して相対的に高い)と考えています。
つまり将来的に落ち着く相場はもっと円安(例えば1ドル140-150円あたり)かもしれないということです。ユーロに関しては今後もEUの利上げはありそうですし、当面ユーロ高は続くように思います。なかなか買えないですね。
円高のうちに外貨を買い貯めておいて、そのまま各国で使えばいいのです。
あるいは、いつかは国内でも外貨決済ができるようになるかもしれませんね。
実際、USドル以外でもGBポンド、ユーロのデビットカード(クレジット機能付きキャッシュカードみたいなもの)を発行してくれる海外の銀行は多くあります。
海外口座の詳しいことは
AICでよく説明されています。
さらに上級になるとやはり外貨MMFと外貨預金の使い分けが出てくるのですが、ここで言いたいのは一般的に考えられているよりは外貨預金はメリットがあるということです。
上級編は今後のお話とします。
Risarisaです

。今日から遅めの夏休みです。
明日からパリに行ってきま~す。
でもかなり、ユーロ高!ですよね。
そこで、今日はわたしの外貨の使い方に関してお話しようと思います。
わたしは海外旅行がすごく好きで、3日でも休みが取れたら海外に行くんです。
行き先はアメリカ(ハワイ・NYが中心)、ヨーロッパ(パリ・ミラノ・ロンドンが中心)、アジア(香港・韓国・上海・バリが中心)など様々です。
昔はすべてクレジットカードで円決済していたのですが、忠信先生に触発されて海外口座(生意気にももってるんです)をつくりました。
どういうことかというと、比較的円高のうちにユーロや米ドル、ポンドや香港ドルなどを買っておいて、銀行が発行してくれるデビットカードで行った国の各通貨で決済するんです。
これってすごいと思いません?
今、ユーロってすごく高いじゃないですかぁ。
でもわたしが持っているユーロは平均1ユーロ=128円です。今は149円です。意外と自分でもなかなかのものと思ってます。
自分で考えたわけじゃないけど...
ちょっとした外貨の使い方でした。

こんばんは、Einthovenです。
アセット・アロケーションのうちの流動的資産について考えましょう。
流動的資産クラスは簡単に言えば、すぐ使えるMoneyのことです。
現金が必要なときには銀行でおろしますよね。いつ何時現金の必要性に駆られるか分かりません。
こういったMoneyは最低限レベルで確保し、投資として市場に晒してはいけません。
その金額は個人差があるでしょうが、多くの方は300-500万円くらいあればとりあえず大丈夫でしょう。
ではただ単に銀行の普通預金に入れておけばいいのでしょうか?
答えはNOです。
流動的資産クラスには円普通預金・現金のほか、MRF(money reserve fund)というのがあります。
これは証券会社に入金すると勝手にこのMRFに加入することになるアレです。
ファンドというからには一応、投資信託なわけで多くは信用度が高く、残存期間の短い内外の公社債およびコマーシャル・ペーパーに投資しているわけです。決算は毎日行われ、いつでも解約して現金化することができます。
投資信託ですが非常に流動性が高く、現金化しやすいので流動性資産クラスに入るわけです。では現金や銀行の円普通預金とどう違うのでしょうか?
まず、現金は金利がつきません。デフレでない限り購買力は日々減っていきます。しかし、信用度という意味では最も高くなります。銀行に預けていてその銀行が破綻すれば1000万円以上の部分は返ってきません(ペイオフ)。
ちなみに投資信託であるMRFはその証券会社が倒産しても元本は保証されています。しかしMRFは投資先の破綻の際は損失が出る可能性を少ないですがはらんでいます。
その点は知っておく必要があるでしょう。一応、投資信託ですから。
私はその時必要な現金、または銀行の最低預け入れ金額(それ以上預けていないと口座維持手数料が発生する)、それと受けたいサービスに必要な残高(ATM利用無料や
CITIBANKのCITIGOLDなど)以外はMRFとするのが有効だと思います。
ちなみにCITIBAMKにはいろいろ活用法があるので後日紹介しますね。
最近、ゼロ金利解除されましたが銀行はまだまだ目に見える金利ではありません。
これは銀行の金利は日銀の公定歩合の反映するのが遅いからです。それに比べるとMRFの方は感度がよく多少金利が高いです。
今後、徐々に金利上昇局面に入るでしょうが、MRFのほうが早くその恩恵にあずかれるわけです。
ただ、リスクに関してはそれぞれ少ないですがあるということをお忘れなく!
今後、具体的な銀行選び、
証券会社選びも考えましょう。
では。